HAPPY HAPPY BIRTHDAY[作:秋良(萌え王)]



午前0時を過ぎたら1番に届けよう。



あと5分・・・

あー!段々ドキドキしてきた。

もうすぐ日付が変わる
アタシとよしこが出会って4年
5回目の彼女の誕生日がやってくる。

「ごっちん?」

後ろから抱え込むように抱きしめた彼女が
どうしたの?って覗き込む。

アタシは黙って首を横に振った。
1番最初に言いたいから
大切な瞬間を逃したくないから
今は何も話したくないの。
あと3分だけ待って。

「ねぇごっちん、なんで黙ってんの?」

機嫌悪いの?
益々覗き込む彼女の目がすごく悲しそう。
やめてよ・・・そんな目で見ないで

目を逸らしたらきつく抱きしめられて

「怒ってる?」って

あたしなんか悪い事しちゃったのかな?
だったら謝るから、黙り込まないで・・・無視しないでよ。
2人でいるのに1人ぼっちみたいで嫌だよ。
そんなの寂しいよ。

切ない声と震える腕。
アタシまで切なくなっちゃって
だけどやっぱり声は出せないから
彼女の背中に腕を回してしっかりと抱きしめ返した。

・・・あと1分・・・あと50秒・・・あと40秒・・・

心の中でカウントダウン。
着々と数字が減っていって
ついにその時がやってきた。

「よしこ、お誕生日おめでとう。」
「え?」
「今日はアタシにとって特別な日なんだよ。」
「特別な日?」
「そう、とっても大好きで大切な人がこの世に生を受けた日だから。」

あなたに出会えて良かった。
アタシを見つけてくれてありがとう。
アタシを愛してくれてありがとう。

いつも意地っ張りでかわいくないアタシが
ホントに素直な気持ちでそう言える1年に1度の日だから

「1番最初に伝えたかったの。だから黙っててごめんね。」
「ごっちん・・・。」

よかった、嫌われたんじゃなかったんだね。
ごっちんずっとだんまりで目逸らされちゃったから心配になっちゃったんだよ。
ごっちんに嫌われたらあたし・・・どうしようってすごく悲しかったんだから。

涙目でそう言った彼女の頬に1つキスをして

「ごめんね、でもアタシがよしこのこと嫌いになることはないから。」

ずっとずっと大好きだった。
これからもずっと大好きだよ。

「ありがとう。最高のバースデープレゼントだよ。」

笑顔が戻った彼女の唇にゆっくりと優しく触れる。

たくさんの素晴らしい出来事が
まだまだあなたに訪れるようにと祈りながら・・・


end



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